ホメオスタシス(生体恒常性)とは?簡単に分かりやすく説明します。
こんにちは。
尾高リハビリ事務所、理学療法士の尾高です。
今回は、ホメオスタシス(生体恒常性)について、お伝えします。
人の身体には、身体に加えられる様々な刺激に対して、常に身体全体としての機能を最良の状態に保とうとする能力が備わっています。
体内の環境を、あらゆる刺激から守ろうとし、体内の環境に変化を生じても、正常な状態に引き戻そうとします。
体内の環境は、常に動揺しながらも、ある一定範囲で、恒常性を維持しようとします。
この能力のことを、ホメオスタシス(生体恒常性)と言います。
恒常性とは、一定で変わらない性質のことです。
ホメオスタシスとは、あらゆる環境の変化、あらゆる刺激に対応して、常に身体の内部の環境を正常範囲に保ち、そのことによって、身体機能を正常に働かせようとする能力です。
ホメオスタシスによって、正常範囲に保たれる体内の環境としては、
血圧
心拍数
呼吸数
血糖値
体温
ホルモン濃度
酸素や二酸化炭素の濃度
細胞内外のイオン濃度
酸塩基濃度(pH)
など、たくさんあります。
寒くても、ケガをしても、激しい運動をしても、食べられなくても、食べ物でないものを口にしても、ウイルスに感染しても、
どんなときも、私たちの身体は、最良の状態を保持しようと全身が協同して働いてくれています。
普段は、呼吸数はある程度一定ですが、運動をすると、呼吸を早くして、酸素を多く取り込もうとします。
その運動をやめると、呼吸はもとに戻ってきます。
ホメオスタシスは、自分を一定範囲内に保つメカニズム。
何重もの仕組みによる恒常性が、私たちの身体には備わっています。
身体に加わる刺激や、環境の変化が大きすぎて、体内の環境を正常範囲内に保てなくなると、病気になったり、死んでしまったりします。