代謝におけるの2つの側面~物質代謝とエネルギー代謝
人体における代謝には、物質代謝とエネルギー代謝の2つの側面があります。
単に代謝と行った場合には、物質代謝のことを指し、新陳代謝がこれに当てはまります。
代謝とは、体内にある物質が化学反応によって分解されたり、反対に合成されたりすることです。
生命機能を維持し、活動するのに必要なエネルギーを得たり、身体を作ったり修復したりする過程で行われる化学反応が代謝です。
私達は、動植物を食べて、その化学エネルギーを熱エネルギー、力学的エネルギー、電気エネルギーなどに変えて、体温の維持、生命の維持、運動などに使っています。
代謝(体内で起こる化学反応の総称)において、エネルギーを得たり、失ったりするエネルギー変換のことを、エネルギー代謝と言います。
代謝を、エネルギーが変換される視点から見た場合に、エネルギー代謝と言います。
基礎代謝は、エネルギー代謝の一つです。
私達は、食べ物(動植物)が持っている化学エネルギーを、化学反応によって取り出し、別のエネルギーに変換して、使っています。
例えば、
機械エネルギー
→関節を動かす、胃腸の運動など
電気エネルギー
→神経信号の伝達、筋肉の収縮など
熱エネルギー
→体温の保持など
化学エネルギー
→物質代謝(化学反応自体にエネルギーが使われます)
私たちは、食べ物がもつエネルギーを、酸素を使った化学反応によって他のエネルギーに変換して、生きています。